ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「ま、昔は俺も女なら誰でもって思ってたから。でも、お前が思ってるより俺は誠実だから」
私の両肩に両手を乗せる。
じっと見つめられる。
綺麗な目。
澄んでる。
昔から思ってた。
ハーフみたいな茶色い瞳がかっこいいなって。
「俺の勝ち~!お前、先に目、そらしただろ?」
片桐さんは子供みたいな無邪気な笑顔だった。
こんな一面もあるんだね。
「お前、少しは男に慣れとかなきゃだめだぞ。いざ、キスとかされそうになった時に、失神しそうで心配だよ」
片桐さんにキスされたら間違いなく失神するけど・・・・・・
「はい」
「あ、でも、お前はそのままでいーや。うん。そのままでいろ」
「どっちなのよ~」
妹とお兄ちゃんのような会話の中で、時々恋人同士のような一瞬もあって、本当に夢のような時間だった。