ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「お前がそう言うと、本当にそう思えてくるのが不思議だな。俺にも運命の人がどこかにいるんだよな」
私の手の上に、大きな手を乗せた。
びっくりして手を離す。
本当はあの手に包まれていたかった。
「お前、男に免疫無さ過ぎだろっ!俺で練習しろ。ほら、手、貸して」
手?
貸してって?
片桐さんはそっと私の手を引っ張って、自分の手の上に私の手を乗せた。
あったかい。
ドキドキするけど、落ち着く。
私はお父さんの手しか知らない。
片桐さんの手、好きだな。
「恋人同士は、こうやって繋ぐんだよ」
指と
指の間に、指を絡めて・・・・・・