青空ライン



『…あのっ』



女子達の中を抜けて、あたしは1人サッカーコートの外にいる人達の所に向かった。



恐る恐る聞こえるか聞こえないか小さな声で声を掛けてみると部長さんと先生がこっちに振り向いた。



『あ!もしかしてマネージャー志望の子?』



とわくわくしながら優しく話し掛けてくれる部長さん。



その笑顔普通にやばいです!かっこいい…



サッカー部って本当にイケメンの人ばっかり…



きっと彼女さんいるんだろうな。



って、違う!あたしはこんなことしに来たんじゃない!



言葉を考えてきてないから上手に言えないけど



あたしが言いたいことはこの1つだけ。



『…はい!あのっあたしにマネージャーをやらせて下さい。』



それだけ言って頭を下げると、上から2人の笑い声が聞こえてきた。



『…え?』



『君、可愛いね!サッカー部部員多いから大変だと思うけど頑張って!



それから分かんないことあったら何でも聞いて。



俺はこの部活の部長の垣ノ内拓哉<カキノウチ タクヤ>。』



『あの、…え?あたし、マネージャーやっていいんですか?』



え?



理由とか色々聞かれると思ってどうしようかと思ってたのに



こんなにあっさりしてるの?






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