青空ライン
ーーーーー…
「山下さーん、どうぞ。」
待合室で少し待ち、やっと呼ばれた。
「はい」
と言って2人で処置室に入った。
今日もしドクターストップが解除されても、されなくても俺は今日から絶対に部活をやる。
そうしないともう決勝に間に合わないから。
「「失礼します。」」
「おー!今日はマネージャーも一緒なんだ!」
「こんにちは。はい!一緒に来ました。」
「じゃあ足診せてもらおうか。」
俺は看護師さんに指示されて用意されたイスに座った。
「痛みとかはある?」
「全然ないです。」
「3日前来てもらってレントゲン撮ったときには元に戻ってたし、この3日間は様子を見る期間だったからもう大丈夫かな?」
「本当ですか!」
これでやっとコートに戻れる!
やべー、超うれしい。
真面目にサッカーできなくて頭がおかしくなるかと思った。
「今日から部活をやっていいが、とにかく無理だけはしないように。治ったばっかりなんだからよく体を動かしてから。それから癖がつかないように注意すること。」
「はい!分かりました。」
俺が思いっきりやろうとしてたのバレバレだったんだ。
まあそれは最初からだったのかもしれないけど。
「マネージャーさんもよく頑張ったね!」
「え?あたしですか?」
二ノ宮はいきなり振られてびっくりしている様子だった。
だけど、こんなに早く治せたのも二ノ宮のおかげだしな。
ありがとう。