青空ライン
「そう、あなた。二ノ宮さんだっけ?だって山下くんのことだから痛みがあってもやりそうだし、ちゃんと止めたりしたんでしょ?」
「…はい。だけどあたしは全然凄いことしてないです。」
よく言うよ。
いろいろインターネットで調べて、骨折してもできるトレーニングとか
早く完治するために体に良い食材調べたりとかしてたくせに。
きっと他にも影で色々なことをしてくれてたんだと思う。
「だけどその些細なことを山下くんにしてくれたおかげで、彼は早く完治したんじゃないのかな。まだ1ヶ月経ってないしね!」
確かに。
まだ告げられた1ヶ月にはまだ1週間ちょっとある。
本当に二ノ宮のおかげだ。
「二ノ宮」
「はい、」
「あとでゆっくり言おうかと思ってたけど、今まで俺のことサポートしてくれてありがとう。何度も止めてくれてありがとう。」
「そんなそんな。先輩の怪我早く治って良かったです。」
そう言ってまたいつもの笑顔を見せてくれた。