青空ライン
と答えた。
「…そっか。やっぱそうだよな!じゃあ、ちょっと俺の話聞いてもらってもいい?」
「はい。」
先輩が自分から話をするなんて珍しい。
どんな話だろう?サッカーを始めるきっかけの話しかな?とわくわくしながら待ってたら…
「もうずいぶん昔の話なんだけど、中学生の時部活の遠征である中学校に行って、練習試合をした後
顔洗ってタオル持つの忘れて、そのままみんなの所に戻っちゃって、帰る時にタオルを忘れたことに気づいたんだ。」
この話もしかして…
知ってるけど念のためにあたしは先輩に
「先輩って中学も西ヶ丘だったんですか?」
と聞いてみた。
「そうだよ。」
あたしは心の中で「やっぱり…」と呟いた。
そうするとまた先輩は話の続きを始めた。