青空ライン








それから数十分後。





「もう大丈夫?いきなり驚かせちゃってごめんね。ずっといつか話そうと思ってたんだけど、





なかなか2人になる機会がなくてだから今日やっと2人になれたから話したんだ。」





「…すっごく嬉しかったです。先輩も覚えててくれたんですね。」





「あぁ!あれだけはどうしても忘れられなかったよ。」





とあたしを見ながら言う先輩。





「あたし今でもあのタオル大事に持ってます。あの後ずっといつでも返せるように持ち歩いてたんですけど、





なかなか会えないから今は部屋に置いてあるんですけどね。」





「マジで?超嬉しいんだけど!」





と照れながら言う先輩。





「あの時のタオルどうしたらいいですか?」




と聞いてみると、急に先輩の顔が真剣になって






「時期が来るまで杏が持ってて。」





と言った。





え…?うそ?





今、杏って名前で呼んでくれた?





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