青空ライン






「なー二ノ宮、後1年待ってられるか?」





急に目の前でさっきのノリノリで話す先輩から打って変わって深刻そうに話す先輩。





「え?」





どーゆうこと?





1年って何?





「俺さー今までみんなに年上しか興味ないって言ってたけど、俺は二ノ宮がサッカー部に入ってきてからずっと…」





と続けて話そうとする萩原先輩に山下先輩が





「…止めろ」





とちょっと低い声で言った。





すかさず希美も「兄貴!」と眉間に皺を寄せて言った。






どーゆうこと?





さっぱり意味分かんないよ。





希美は萩原先輩を睨みつけると、「杏、私の部屋に行こう。」と言ってあたしの有無を聞かず






手を引っ張ってあたしたちはリビングを出た。





< 144 / 318 >

この作品をシェア

pagetop