青空ライン
先輩は部室に入るとすぐに鍵を閉めた。
「二ノ宮!さっきからお前は誰のことを考えてた!」
あたしはいつもと違う先輩で少し怖くて後退りした。
だけど先輩もあたしに向かって歩いてきて、とうとうあたしは壁まで来てしまった。
先輩はあたしに追い付くと「逃がさない」とばかりに壁に両手を置いた。
「二ノ宮」
「だ、誰のことも考えてないです。ただボーッとしてたんです…」
あたしは言った瞬間俯いた。
「部長のこと考えてたんだろ?むかつく。」
先輩はそう呟くとあたしの顔を上げてキスをしてきた。