青空ライン




「二ノ宮、俺と辛い恋しないか?」



とあたしに真剣な目を向けて先輩が言った。



「…辛い恋」



あたしは静かに呟いた。


「そう。今の俺と二ノ宮は部員とマネージャーの関係だから他の奴らみたいに堂々と付き合えない。



だけど後1年何もしないで時間が経つのを待つこともできないんだ。



ごめん、わがままで。



たくさん泣かせちゃうかもしれないけど、俺と付き合って下さい。」



あたしは聞いた瞬間



先輩の胸を押して拒んだ。


だめだよ…



あたしならいくら傷ついたって



部活辞めることになってもいいけど



先輩は絶対に…だめ。



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