青空ライン



「ぐすっ…あたし本当にヤキモチやきですよ?



…それにあたし可愛くも綺麗でもないから先輩と釣り合いませんよ




…それから」



あたしは頭の中に浮かんだ言葉を全部言おうとしたけど


先輩はあたしよりもやっぱり上手だった。



「時間切れ。もう俺のもの」



そー言うと、先輩はさっきとは打って変わって優しいキスをあたしにした。



「もう二ノ宮は今から俺の彼女だから。嫌なんて言わせないよ。」



と悪戯な笑みを浮かべながら言う先輩に



あたしは「はい!」と泣きながら笑顔で答えた。



これがあたしたちの本当のはじまり。


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