青空ライン



ガラっと勢いよくドアが開いた。



あたしを囲んでいる先輩達を見て優は急に目付きを変えた。



「お前ら何してんだよ!」



「うるせぇな、悪いことしてんのはどっちだよ!」



「「そうだよ!」」



と優に対抗している他の2年生の先輩達。



いつも仲が良くて、強いチームにはあまり見られない特別なことで大事にしたいなって思ってたのに。



「二ノ宮と優は付き合ってんだろ!」



先輩のうちの1人が止めを刺してしまった。



終わった…



もうあたしも優もここにはいられなくなる。



せめて優だけでも…



何か言わないとと思って口を開けた瞬間。



「…付き合ってねぇよ。




女になんか興味の欠片もない。俺にはサッカーだけだから。」



優はみんなに何事もなかったかのように普通に話していて



あたしの顔を見ることは1度もなかった。



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