青空ライン
あたしは緊張して先輩のそばに行けず、ソファーのはじっこに座った。
「すごく美味しそうです!先輩、紅茶淹れる上手なんですね。」
なーんて1人で話していると「…杏」と名前を呼ばれた。
「な、何ですか?先輩」
「何でこんな距離が空いてるの?」
「え…何ででしょーね!」
そ、そんな行ける訳ないよ…
隣に行ったら心臓爆発しちゃう!
「そっか、そこじゃあマカロンもクッキーも食べられないね。」
と悪戯な笑みを浮かべながらお菓子を食べようとする先輩。
先輩の…意地悪。
いつもこんな意地悪なんかじゃないのに。
それに先輩はどうしてこんなに余裕なの?