青空ライン




「先輩…ずるい」



あたしは小さな声で呟いた。



「どうして?」



「だって、今だってすっごく心臓バクバクでここに座ってても緊張してるのに



先輩は全然普通で余裕なんだもん…」



あー!あたし何言ってるんだろ。



「誰が余裕だって言った?」



あたしはそれに対して横に首を振った。



たしかに言ってはいないけど…





「…」



「俺だってすっごく緊張してるし…」



「え?」



「言っとくけど今までサッカーのために生きてきたから



彼女なんて作る暇も作る気もないし、



周りに寄ってくる奴らはただのギャラリーとしか思えなかった。



だから恋愛とか元々興味なかったんだ。」



と淡々と話す先輩。



ということは…もしかして…




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