青空ライン




「だから余裕なんて持ち合わせてないよ。」



と言う先輩。



「あの…じゃあもしかしてあたしは…」



言えなくて途中で切ってしまった。



「そうだよ。杏が初めての彼女。」



そう言うと先輩はあたしの腕をグイッと引っ張って先輩の所に引き寄せた。



「嬉しいです。」



何人かの人と付き合ったことがあるような感じがしてたのに



まさかあたしが初めてなんて…





「なら良かった。さてと、紅茶冷めちゃうし飲も?」



あたしはコクンと頷いて2人で会えなかった分を取り戻すくらいいっぱい話した。



あたしの緊張も先輩の温かい紅茶のおかげで落ち着くことができた。



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