青空ライン
料理も並べたし、ケーキにろうそくも立てたしこれで準備OK!と心の中で呟いて先輩を起こそうとしたら
ガチャっとドアの開いた音がした。
え…どーしよ…
もしサッカー部の人たちだったら…
誕生日だし来てもおかしくないよね…
あたしはそう思い、敢えて玄関には行かず、先輩の元に行った。
「先輩、お願いです!起きて下さい。」
あたしは先輩の体を揺すって起こした。
先輩は舌足らずな声で「…ん?杏?」と言って未だ状況に気付いてない状態。
「おい!優いないのか?」
と玄関から男の人の声が聞こえてあたしはもう「終わった」と思った。