青空ライン


「え?そ、そんなことないよ!」




あー!



この言い方じゃ肯定してるようなもんじゃん…




「杏っていつも隠し事するとどもるよね。」




怪しいって顔をしながらあたしの顔を覗いてくる希美。




「だからー!これは部長だもん。先輩じゃないもん。」


仕方なく白状するあたし…



だって、希美に隠し事して通せたことなんて全然ないし。



「え?もしかして杏は優先輩じゃなくて部長さんが好きになっちゃったの?」




普通業務連絡なら優先輩から連絡が来るもんね。



って1人で納得して話してて…




相変わらず希美の勘が凄すぎて呆気に取られていると




「それで、結局の所どうなの?」




「部長はお兄ちゃんみたいな存在であってそれ以上はない。先輩は…薄々気付いているだろうけど今はまだ言えない。…ごめん。」




「はぁ…そうゆうことね。まあ何となく創造はつくけど…今回だけだからね!私は杏からちゃんと話してくれるのずっと待ってるから。」




希美…




いつもは何を何をしてでもあたしに吐かせるのに今回は待ってくれた。




ごめんね。




それからありがとう、希美



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