青空ライン
「ゆ…うは先輩です。他のみんなは部長って呼んでますけど…」
やっぱり人前で優って言うのはまだまだ慣れないし、照れる…
「へぇー!なんか変なの。そういえばさ、その優はここで2人で会ってることは知ってるの?」
答えを早く聞きたそうにあたしの顔を覗いてくる部長。
え?そんなこと…言ったってね?
「やっぱ言ってないんだ?」
あたしは正直にコクンと頷いた。
「だよな。こんなことあの優が許すわけがないもんな。」
「いやいや。別にあの人はそんなに気にしないかと…」
部長はフッと笑うと「最後だし今から凄いこと起こしてあげるよ。」と言って、携帯を取り出して誰かに電話を掛けた。