青空ライン
「もう相変わらず杏は泣き虫」
あたしは俯きながら泣いていて
聞き慣れた大好きな声に上に顔をあげようとしたら
いきなり抱き締められた。
「もう限界。あの男と別れて…杏のこと渡さない、絶対離さないから。
俺のこと冷めちゃったのならもう1回好きにさせるから
だから別れて。」
とあたしにしか聞こえない声で呟く。
「優のばか…冷める訳ないじゃん。ずっとずっと優のことだけ好きだったんだから」
あたしはぎゅっと抱き締めて優にぶつけた。