青空ライン
さっきの音は本当にドアの閉まる音で、今度は鍵を掛ける音がした。
「…開けて下さい!」
あたしはすぐにドアを開けようと必死で引っ張ったけど
カチャンと鍵がかかる音がしてもう開かなかった。
「あんたサッカー部のマネージャーをやって、山下様に近付いて可愛くも綺麗でもないくせに1人で調子に乗りすぎなんだよ!」
可愛くも綺麗でもないって…
あの時からずっと気にしているのに。
「…」
「おい!聞いてんの?シカト?
本当に調子にのってるよね!
この期に及んで、まさか山下様達が探しに来てくれるとでも思ってるの?」
そんなこと思ってない。
怖い…
光がないから真っ暗で何にも見えないよ。
『お願い!ここから出して!』
『それが頼む時の態度?まぁいいわ!出して欲しかったら、
サッカー部のマネージャーを辞めること。それが約束できるんだったら出してあげてもいいわよ。』
え…
そんなことできないよ。
あんなに頑張ってやっとマネージャーになれたのに…