青空ライン
―――――…
怖いよ…
寒いよ。
『ぐすっ…ふぇ』
こんなことになるなら誰かに伝えてから行けば良かった。
もうミーティングを終えて、帰り出してるよね。
しかも部員がたくさんいるからあたし1人いなくたって気付かないよね。
あたし本当に馬鹿だ。
山下先輩のファンがたくさんいることは知ってたけど
まさかここまでしてくるなんて思いもしなかった。
こんなところで泣いたって何も変わらないのは分かってるけど
今のあたしにはそれしかできない。
それに暗いだけじゃなくて
天気が悪くなってきて外から雨と風の音すごく聞こえる。
山下先輩…
たすけて…