青空ライン




部室に入ると、先輩はドアを閉めてあたしをイスに座らせた。



「す、すみません…」



「いいよ」と言ってあたしの頭をポンポンとしてくれた。



このポンポン好きだなぁ。



「落ち着くまでそばにいるから、ちょっと聞いてくれる?」



あたしはコクンと頷いた。



「なんか知らないけど俺のファンクラブがあるんだって。



それで今回二ノ宮のこと閉じ込めたのがその会長と副会長2人らしい。



あの3人には言ったけど、もしかしたらまた昨日みたいなこと二ノ宮にするかもしれない。



だからそうならないように俺と萩原でよく目を光らせるようにしとくけど



もしあったら迷わず俺のこと頼って」



そう言う山下先輩は今まで見てきた先輩の中で1番かっこよかった。



あたしは少し照れながら…




「ありがとうございます!」



あたしは涙を拭って先輩にお礼を言った。




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