青空ライン
「そ、そんなことないです!一度も思ったことないですよ!
本当に山下先輩は優しくて、かっこよくて、
周りをよく見ていて、何かあったらすぐに気付いて
勉強も部活もできて、人に気配りがあって…それから」
山下先輩の良いところだったら
まだまだたくさん言えるよ。
会ってからはまだ時間はそんなに経ってないけど
何だか分かる気がする。
それからの続きを言おうとしたら…
「ストップ!」と山下先輩に止められた。
「分かった…よく分かったから…
だけど俺そんな何でもかんでもできないし、気短いし、我が儘だから」
「だとしても先輩は優しいです。」
あたしは笑顔で微笑んだ。
「それはみんなにって訳じゃないけどね。…でもやっと笑ってくれた。」
と言って先輩も笑った。
その後、先輩ともう少し話してお互い教室に戻った。