青空ライン
ーーーーー…
「…お疲れ様です。」
あたしはそう言ってミーティング室に入った。
先に入った山下先輩の周りにはミーティング中のはずなのに部員で囲まれていた。
そりゃそうだよね。
ミーティングそっちのけになっちゃうよね。
あたしはちょっと後ろからみんなを見ていた。
「お疲れ」
上から言葉が降ってきた。
この声は萩原先輩だ。
「ありがとうございます…先輩もお疲れ様です。」
「なんだ?やけに元気ねぇな。何かあったのか?」
「別に何もないです…」
あたしは敢えて横を向いて言った。
「あのなー、二ノ宮が別にって言うときはいつも何かあるんだよ。」
う…
あたし別にが口癖なのかな?
その前にあたしそんな先輩の前で「別に」なんか言ったのかな?