【超・短編】 病室の窓 ―空―
その時、“お母さん”の声がした。
「・・・。返事して…」
誰の名前を呼んでるの?
なんて言ってるの?
ただそれが知りたくて、
お母さんの声に私は全神経を集中させる。
お母さんが呼んでいたのは、
私の名前だった。
―――お母さん!―――
「・・・。返事して…」
誰の名前を呼んでるの?
なんて言ってるの?
ただそれが知りたくて、
お母さんの声に私は全神経を集中させる。
お母さんが呼んでいたのは、
私の名前だった。
―――お母さん!―――