携帯恋愛。
「したらまたね~」
圭祐と別れ、イツカと一緒に教室に向かう。
その後は適当に講義を受け、1日を過ごす。
そんな毎日の繰り返し。
「姫華~今日どっか行かない?」
イツカからショッピングに誘われ、この後特に用もなく暇だった私は行くことにした。
夕方は少し肌寒い。
「どこ行こうか~」
まだどこに行くか決めていなかったらしく、イツカはどこに行こうか悩んでいた。
ちょうどその時、私は買いたかった物を思い出した。
「私、行きたいとこあるからついて来て~?」
私がイツカを連れて来た場所。
それは新しくできたケーキ屋。チーズケーキが売りの店だとか。
「姫華、ケーキ食べたかったの?」
「うん!」
お腹が限界だった私は、この店の売りのチーズケーキとショートケーキとココアを頼んで、すぐに席についた。
「さっき食べたばっかじゃん(笑)」
そう言いながらイツカはモンブランとミルクを頼んで席についた。
数分もしないうちに目の前には美味しそうなケーキ。
「いただきまーす!」
私の目の前にケーキが運ばれて来た瞬間・・・私は大きく一口。
「うまっ♪」
満面の笑みでケーキを口に運ぶ私に苦笑いのイツカ。
「姫華はそんな細い体のどこにケーキが入ってるんだ・・・」
食に感してだと、ボケとツッコミが入れ替わるのだ。
そんなイツカをよそに黙々と食べていると・・・いつの間にか2つのケーキを食べ終えていた自分がいた。