Ⅹ#Sound.t.DL
バスには俺一人しか乗っていなかった。
「君、余り見ない客だね?」
バス運転手に話し掛けられた。
「…初めて来た所何で」
「遠い場所??」
「まぁ、ちょっと探してる音楽練習場を…」
「あぁ、もしかして行方不明者のいた練習場かい?」
バス運転手は急に俺の事を怪しそうに聞いてきた。
「…とにかく、練習場です」
俺は曖昧に答えた。
「辞めた方が良いぞ??もう廃墟になってる所ばかりだ…幽霊が出たら怖いしな!!」
運転手はひきつり笑いをした。
「それから!!鍵が壊れてる所があるし、たまにチンピラ何かがたまってるからな?」
俺はただ黙って聞いていた。