Ⅹ#Sound.t.DL

小人数教室ってどこ?
方向音痴の俺は少し迷ってしまった。


「伊藤君!!」

「神崎…?」


ハニーブラウンのコンタクトレンズをつけた女子に手招きされた

それにしても派手だな…


「どうした?」


「あのさ…伊藤君ってサウンドセラピー持ってる?」


「持ってないけど」


「もしかして、噂とか信じないタイプ?」


俺は首を縦に振った。


「…そうなんだ…」


神崎の手が震えてた。
指は少し赤く腫れていた
携帯にイヤホンが付いたまま握り締めていた。


「どうしよう…」


「何が??」


「死んじゃうかも……」


神崎はそう言って急いで小人数教室を飛び出してしまった。


「何がしたかったんだ?」


俺は一人教室を出ていった。

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