Ⅹ#Sound.t.DL

「何もやる事ないよな…」


陸は携帯を弄り出した。

陸のデータボックスにはまだピアノのサウンドセラピーがあった。


「陸、お前まだサウンドセラピーを消してないのか?」


「消したいならとっくに消してるよ」


陸は俺を睨んできた。


「消えない訳じゃない、消さないだけだよ?」


陸の意味深な言葉に俺はただ黙った。


「ハルカもバカだな~何か感じない?サウンドセラピーを折角持ってるから何かRUIの事が分かるとか…」


「それで何か陸はRUIの感情を理解出来たのか?」


陸は首を傾げた。
ほらねっ…何となくっていうのが陸の癖。

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