Ⅹ#Sound.t.DL

「何が同じだって?」


一応聞いてみた。


「先輩が死ぬ前の指の色と似てる…」


「本当…?」


陸が心配そうに聞いてきた。


「美帆ちゃんね…もうピアノのサウンドセラピー全部ダウンロードしちゃったんだって…」


井上は下唇を噛んだ。


「待ち受けは…??」


「落としてる…携帯の待ち受けにしてる!!」


井上の目が潤んできた。


「泣くな?落ち着け。何か神崎が変わった事でもあったのか??」


俺は井上を宥め、落ち着かせた。
井上も漸く泣き止んだ。


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