Ⅹ#Sound.t.DL
井上は床にドサッと倒れた
丸で人形の様にどこを見ているのか分からない視線で…
「…ハルカ君、ゴメンネ…」
「…嫌、大丈夫…」
俺は井上の手を確認した
井上の指は深く切れていて、血も少しにじみ出ていた。
「…ホントに切れてる」
また鼓動が速くなった。
俺は守れなかった。
友を傷つけてしまったのだ。
「井上…ゴメン…ゴメン」
俺は井上を力強く抱き締めた。
そして何回も謝った。
RUIの言う通りだ。
完全には友を守る事が出来なかった。
でもね。
RUIが味わった様な辛い目には絶対に合わせない。
そして、RUIの過去を絶対に暴き、RUIが人を殺す事が無いような強い絆を見せつけてやる…