Ⅹ#Sound.t.DL

井上が完全に病室から出た後、寺島は椅子にドサッと座り咳払いをした。


「体の調子はどうだ?」


「まぁまぁです」


ホントは痛いと言いたかったが、弱音を吐くのは辞めた。

「そうか、ちょっと心配して来たんだ」


寺島の喋りはいつもの明るさが欠けてた。


「…何か話があるんですよね?」


俺は寺島が言いにくい事でも聞かれると思って先に聞いた。


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