Ⅹ#Sound.t.DL
「黙れ…そんな事を今、聞く必要はない…何なら賭けでもしようか?」
寺島はずり落ちそうな眼鏡を掛け直した。
「人の命に賭けをするんですか?俺は断ります!」
俺達はどうやら寺島に騙されたみたいだ。
「君の仲間なら直ぐに殺せるさ、でもただ殺すだけじゃ詰まらない」
寺島はジャケットのポッケから小型ナイフを出した。
「君は殺す事が出来なかった。お前の母親を困らせようとしたのに!!!」
「俺の母親に何かやったのか…?」
俺の母親はシングルマザーだ。
父親はいない。
「RUIを探すまでに分かる筈だ。とにかく其までに賭けをしなくては…」