Ⅹ#Sound.t.DL
何で俺が感情的になってるんだよ?
「でもまだ死ぬとは限らないし…」
玲が弱々しく言った。
「…他に神崎の異変はないのか?」
「ピアノのサウンドセラピーがどんどん耳の傍で鳴ってる感じって聞いた」
「だからか!!」
今日俺が何回も神崎を読んでも振り返らなかったのはそのためか。
「私らと今日話したけど、余り周りの声とか聞こえないって…」
「そうか…」
空気が汚れてる感じがした。
「ハルカ…私ハルカがいないとこの問題は解決出来ないかもしれないかも…」
「そんな馬鹿いうな…」
「ハルカは頭良いし、人の心理が良く分かるじゃん!!」
「お前に言われたくないよ…」
「ハルカのバカァァァア!!」
玲は教材を抱き抱えて俺の部屋を出ていった。