Ⅹ#Sound.t.DL

母さんはヤッパリという表情で話を続けた。


「確か、あの人名前変えたよね?寺島だっけ?」


「寺島翔なら最近あってるよ?」


俺は答えた。


「ハルカから見れば奇跡じゃん!向こうは考えて会いに来たけど…」


母さんはのんきに言ってきた。


「勝手に姿を消すなんて酷いよね…娘と消えるなんて」


「いきなり消えた?」


ちゃんと話し合いをした訳じゃ無いんだ。


「そんなの…あの人、男の子が嫌いだから」


「…まさか俺が原因?」


「そう。男の子はピアノを弾くなんて無理って勝手に判断しちゃって…」


だから俺を殺そうとしたのか?

何て幼稚な考えだ…


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