Ⅹ#Sound.t.DL

「貴方が刺されたって聞いて鳥肌がたったよ…!
あの人がやったなんて、しかも涙は友達関係が駄目になって」


母さんは一気に話すと溜め息をした。


「とにかく、あの人は涙を立派なピアノ奏者にしたかったのよ…」


「涙が好きだったって事だな?」


母さんは頷いた。


「母さん、何であんな奴と結婚したんだよ?」


「あんな奴とは言わないでよ~一応好きだったんだから…」


母さんは小さく笑った。
俺は寺島の嫌いなものとして生きてしまったのか…


「自分の子供の癖に良く殺そうとするよな…」


「涙を取られたく無かったからじゃない?」


母さんが言った。

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