Ⅹ#Sound.t.DL
陸の気持ちはまだ晴れて居なかった。
「なぁハルカ…俺、もう大事にしてる奴失いたくない」
陸がまた目に涙を浮かばせて言った。
「ハルカも誰もいなくなって欲しくないから…俺も真剣にサウンドセラピーに取り組むから…」
「…陸、お前何言ってるんだよ、サウンドセラピーに立ち向かうのは皆同じ気持ちさ、だからもう泣くな?」
陸が感情的になったのは始めてみた。
俺も、陸がいて良かったと思った。
まだ俺には愛する人はいないけど、守らなくてはいけない命がある。
その命を無くさない為に俺達は今必死だ。
ゆっくりはしていけない