片思いしてます
川北さんのことは好き。



でも、父と川北さんを同じ立場でみるのはすごく違和感がある。



川北さんは、私の父じゃなくて母の恋人。



そういう関係。



私がちゃんと理解すればいつのまにか違和感もなくなってくる。



きっとそうだよね。




「今度、みんなで父のお墓参りに行きましょうか」



「…」



母が、目をつぶり口を押えた。



「…」



川北さんは、目を潤ませながら笑ってうなづいた。




航也さんを見ると、優しく微笑んでくれた。






私達は、血がつながっていないけど、家族のように温かいものに包まれているように感じた。



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