片思いしてます
「それじゃー…」



私が、話しを切り上げようとした瞬間、



「今日は、お邪魔してご馳走になってありがとう。それと、父が酔っぱらってしまってごめんね。
それと、ありがとう」



「えっ?」



「お墓参りのこと」



「あ、そんなこと…」



「一番他人に入り込んでほしくない所だと思うから。
でも、もし本当は嫌だったら言ってね。父は強引なところがあるから」



「大丈夫です。本当にみんなで行きたいって思ったんです。
でも、それだったら川北さんの奥さんのお墓参りにも行かないと」



「…わかった、父にも言ってみる」



航也さんはクスクス笑いながら言う。



そんなにおかしなこと?



まーいいや。



「川北さんは大丈夫ですか?」



「うん、今爆睡してる」



「あんなにお酒飲むなんてびっくりしました」



「俺も、びっくりした。
これからはこんなことのないように言っておくから」



「いいですよ。
でも、体に悪いから控えた方がいいですね」



「そうだよな」



「航也さんもお酒は飲むんですか?」
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