片思いしてます
今日も学校が終わり、バイトに入る。



「おはようございます」



古沢さんが、大きな声でいってきた。



「おはようございます」



「今日も、咲田さんについてホールの仕事がんばります」



「よろしくお願いします」



本当に元気な人。



大学生だけど、全然そんな風にみえない。



顔も雰囲気も。





夜の営業が始まる前に少し時間が開き、古沢さんと休憩に入る。



「古沢さん、仕事覚えるの早いですね」


「そうですか?すごく楽しいし、咲田さんの教え方が上手だから」


「そんなことないですよ」


なんか照れる。



「咲田さんは、どうしてここのバイトを選んだんですか?」



「すごくくつろげるお店だから」



「それ、わかります。
一度ここに食べに来たとき、俺もくつろげるなーって思った」



「…」



「あっ、話合わしてるわけじゃなくて、本当に居心地がいいなーって思った。それに、お店の感じとか好きだし」



「うん」


この人とは、話が合うかもしれない。



話していてすごく楽しい。



「咲田さんの接客の姿がすごいなーって思う」



「えっ?」



「なんか、癒し系」



「…」



私は、吹き出した。
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