水晶の涙
「何処か、体調が思わしくないのかい?」
『えっとー…』
ルナ先生の質問に、少しだけ先生から目を逸らした
悪魔の声が聞こえた
…なんて
言える訳ないし、、
頭の中でそう考え、口をつぐむ私を知ってか知らずか
ルナ先生は机の中から何かの書類を一枚取り出し、その書類とペンを私に差し出した
「自分の名前と、どんな症状だったか。何時頃に症状は発生したか…簡単でいいから、記入してくれるかな?」
『は、はい。』
名前と、
何時頃に症状が起こったか
それは直ぐに書けた
…ただ
どんな症状だったかについては
'頭痛'
とだけ、記入しておいた
…本当は、頭痛じゃないけど
そうとしか、
書けなかったから