水晶の涙
「頭痛…だね。では、今日は早めに就寝して、頭を休めるように。夜更かしとか、無理はダメだからね。」
『わかりました。』
ルナ先生にお礼の言葉を述べると、「そろそろ、二人とも教室に帰りなさい」
と、にこやかに言う
「…んじゃ行くか。」
『うん!』
カイ君に続き、保健室の出入り口へと向かおうと椅子から腰を上げた
と、その時
「…あ、ちょっと待った。」
何かを思いついた様な声に私達の動きは止まり、ルナ先生の方へ振り向いた
「純白の君に一つ、質問していいかい?」
『?、はい。』
ルナ先生は笑顔を崩さないまま、私の目線より少し上を見つめていた