水晶の涙



「じゃあ、カイを借りてくね。」


『うん、行ってらっしゃい!』


「行きたくねぇ…」


ルイ君に引きずられるカイ君を、笑顔で見送った

と、その直後


横でメモ帳に書いていたルシルちゃんの「書けたっ!」と言う元気な声が聞こえた


「多分、ここに書いてる物は近くの商店街で買えると思うし…明日にでも、一緒に買いに行こうよ!」


『うんっ、もちろん!』


「やった♪」


笑顔で頷くと、
ルシルちゃんは嬉しそうに笑う


明日は、午前中授業…だし

お金は、学校から出るから
問題無し


明日が楽しみだなぁ〜っ

と、ルンルン気分で明日の商店街に行くときの予定とかをルシルちゃんと話してた


…そんな中

それを遮(サエギ)るように
聞こえてきたのは




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