水晶の涙
―ドカアァンッ!
『!、えっ』
「な、何…!?」
突如聞こえた、破壊音
それも、そうとう大きな奴
「お、おい!運動場に…」
ある男子生徒の言葉に、私とルシルちゃん含めて、教室中の生徒が運動場側の窓へとへばり付く
皆の視線の先には、運動場のど真ん中に立ち込める砂煙
前の授業で体育だった為か、運動場に残っていた生徒達が悲鳴を上げている
「あ、アリアちゃん!アレ!」
横でルシルちゃんも、顔を真っ青にして悲鳴じみた声を上げた
砂煙が落ち着き
段々と見えて来たのは
『…悪魔。』
ドラゴン型の悪魔
何時も授業で扱う低級悪魔とは、比べものにならない位の大きさ