水晶の涙



―ドカアァンッ!


『!、えっ』


「な、何…!?」


突如聞こえた、破壊音
それも、そうとう大きな奴


「お、おい!運動場に…」


ある男子生徒の言葉に、私とルシルちゃん含めて、教室中の生徒が運動場側の窓へとへばり付く


皆の視線の先には、運動場のど真ん中に立ち込める砂煙

前の授業で体育だった為か、運動場に残っていた生徒達が悲鳴を上げている


「あ、アリアちゃん!アレ!」


横でルシルちゃんも、顔を真っ青にして悲鳴じみた声を上げた

砂煙が落ち着き
段々と見えて来たのは




『…悪魔。』


ドラゴン型の悪魔

何時も授業で扱う低級悪魔とは、比べものにならない位の大きさ





< 111 / 171 >

この作品をシェア

pagetop