水晶の涙
悲鳴を上げ、運動場から室内に入ろうと生徒達がごった返す下駄箱付近
『も…もう少し…っ』
そんな中、流れに逆らって歩こうとするけど、中々前に進めない
それでも前に進もうと、人混みを掻き分ける様にして進む
「…っと…君は前の、」
『わっ…』
ドンッ
と誰かにぶつかり、前にのめり込む様にして倒れそうになるが
それは、
『る、ルナ先生!』
「やっぱり純白の君か。」
ルナ先生の腕によって支えられていた
先生は、前に会った時と同じ白衣姿で、その白衣姿とは合わない
鞘に収められた大きな大剣を腰に掛けていた
『ルナ先生、その大剣…
「今は緊急事態だ。君も直ちに避難しなさい。」
声を掛けるも遮られ、ルナ先生は運動場の方向に駆け足で行っしまった