水晶の涙



「体の方は、何とも無いかい?」


『はい、大丈夫です。』


もう一口、ホットミルクを口に含み、温かなカップを近くのテーブルに置き、周りをグルリと見渡す

そして頭の中では、
ただただ'?'が広がっていた


『…ルナ先生、どうして私は此処に…?』


私…、
体と口が、勝手に動いて…

それで、ドラゴン型の悪魔に何処かに連れて行かれそうになって

それで、その後は

…気を失ってた…?


「…君を見つけたのは、悪魔が君を連れ去ってから、そう時間は経ってなかったよ。」


ルナ先生は、にこやかな笑顔から一変して、とても真剣な表情で、私を見る

そして、白衣のポケットに手を突っ込むと、小さな何かを私に見せた





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