水晶の涙



「アリア、体は大丈夫なのか?具合とか…」


『大丈夫だよ。完全復活!』


教室に続く廊下

カイ君にピースサインをして、
ニッコリと笑った

それを見たカイ君は、「そうか」と言って、心做しか、安堵した様に見えた


『…ね、カイ君。次の授業って?』


「あー、確か…回復系の部類に入る、薬草とかの授業…だったっけか?」


うーん、と両手を組み、考えるポーズをするカイ君は、眉間に皺を寄せる


暫く歩いた所で、向こうから私とカイ君以外の男子生徒2人が、歩いて来るのが見えた

何時もなら、
普通に通り過ぎる所なんだけど…


「…あ。」


何故かこちらを見て、
目を見開らき声を発した

男子生徒二人




< 129 / 171 >

この作品をシェア

pagetop