水晶の涙
「アリア、体は大丈夫なのか?具合とか…」
『大丈夫だよ。完全復活!』
教室に続く廊下
カイ君にピースサインをして、
ニッコリと笑った
それを見たカイ君は、「そうか」と言って、心做しか、安堵した様に見えた
『…ね、カイ君。次の授業って?』
「あー、確か…回復系の部類に入る、薬草とかの授業…だったっけか?」
うーん、と両手を組み、考えるポーズをするカイ君は、眉間に皺を寄せる
暫く歩いた所で、向こうから私とカイ君以外の男子生徒2人が、歩いて来るのが見えた
何時もなら、
普通に通り過ぎる所なんだけど…
「…あ。」
何故かこちらを見て、
目を見開らき声を発した
男子生徒二人