水晶の涙
黒輝する灯
その後、抵抗しても意味ない、と感じた私は結局、男の子の進むがまま
男の子は、私達の教室がある校舎ではなく、それより奥に建てられてる、もう一つの校舎の方へ進んだ
『…この校舎って…』
確か、一般生徒は入っちゃダメなんじゃ…?
前に一度、興味本位でルシルちゃんと入ろうとしたけど、
近くに居た先生に止められたのを、覚えてる
「あんた達の教室があるのは1校舎。で、ここの校舎は、俺達の教室がある2校舎だ。」
『…2校舎?』
「ああ。」
男の子の言う2校舎に近づき、まだ新しそうな入口のドアを乱暴に開けた
中は、私達の校舎と同じで、長い長い廊下が続いている
「この奥に、俺達の教室だ。」
その廊下を、迷い無く進んで行く