水晶の涙
「そういやさ、あんた…名前は?」
歩きながら一瞬、私の方を向いた
その時に見えたのは、何だか楽しそうな、嬉しそえな顔
『…アリア・サラ…。』
「クラスは?」
『…Aクラスだけど…。』
そこまで言うと、男の子はんまりと笑った
「へー、お前、優等生なんだ。」
『ち、違うよ。…ただ、浄化能力が偶然高かったから、Aクラスになったってだけで…』
優等生って部分が何だか恥ずかしくて、慌ててそれを否定した
男の子は、もう一度こちらに向くと、ニヤリと意味ありげに笑った
「ふぅん。」
『な、何…その笑顔…』
「別にー?それよりさ、俺の名前は、ライン・トニオ。クラスは…」
男の子が言いかけた
その時だった