水晶の涙
「あー…入るか。」
『ぅ、うん…』
カンナちゃんと、カンナちゃんに抱き着く女の子の横を通り、中へ入る
教室の中は、自分が思ってたよりもあっけらかんとしてて、机は数えられる程しか無かった
「よー、ポン吉。またジュンのポテチ食ったんだって?」
『…ぽ、ポン吉!?』
や、やけに可愛い名前…
ライン君が言う、ポン吉と呼ばれた、ぽっちゃり体型の男の子は、こちらを向きお腹のお肉を揺らしながら、ドシドシと歩いて来る
「ジュンは大袈裟過ぎるんだよ。まだ、10枚しか食べてないのに…。」
男の子の手には、ポテチの袋が
…それも、
凄く大きなサイズの袋
それを見て、ライン君は大きな溜息を付いた